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江ノ島

潮風ゆられて 波のうた口づさむ 石段登って あの雲に届きそうだよ

大切なものは 見えない場所で静かに 少しずつ色も姿も変えてしまって

もう二度と戻れないよ ここからは遠く

水面だけがキラキラ永遠を連れて 

水鳥は羽ばたいた

長く伸びた影 西陽がそっと寄り添う

瞼の裏には あなたの 罪な笑顔

細く消えそうな糸を 手繰り寄せては

出会えた陽だまりは手入れもせず色褪せた

光と闇の狭間で ぼんやり灯る重なった軌跡 

どうかこのまま消えるな

いつから忘れてしまうの?

あなたと描いた空の色 雪のにおい

指のあいだからハラハラこぼれてく

ここから歩こう この橋の向こうへ行こう 瞼の裏には いつまでも あなたを連れて

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