回想プレビュー
何度もしるし付けてたのに
赤いちいさな 愛のボタン
なのに一つも見当たらない
涙の雨 綺麗に撫でて土に溶けた
後悔も振り返ることも してはいけない
そう決めたのに
微かに感じるキミのけだるい
温もりだけ大切に抱きしめた
見つけにくいものなのに
あっさりと見失ってく
言葉も手もまっすぐな眼差しも
キミとボクの日々を受け入れたあの日から
今日までのプレビューは悲しいくらい鮮やかで
そこから先は動かす術を知らない
木の葉に漏れる黄色の陽は
気付かぬ傷の在り処照らし
痛みと共に舞い戻る 優しい
君に似た声匂いがこの胸を締め付けた
少しずつ遠くなって強くなって また繰り返して
それでも苦しい時はそっと君の笑顔と
約束を思い出すよ
知らぬ間に 増えていった大切な宝物を
縺れた糸 遠き日の想い出も
包み込んで受け入れてくれた君がいたから
今日からのプレビューは
君の居ない景色の中暗闇さえも
輝き光を増してく
ドアの前に無数の鍵が並ぶ
一つだけをこの手に握り締め
大きく息を吸って 扉に手を延ばした