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オレンジの背中

「指きりはしないから」        こだわってた小さいかたまり くすんできた瞳             置いてきた忘れ物 ぽつぽつと小さくあいた穴       早く気付いていたら 埋めるのは むずかしくて      もっとスマートに愛せたかな どうしてただ単純に           どうして君はそんなに 「好きだよ」じゃだめなのかなぁぁ   やさしく包んでくれるの? 頭のわるい猫みたい          だからわたしも精一杯 カチコチになった心           抱きしめてたつもりよ                        だけども だって君は                抱きしめてたのは  いつでも   いつでもさみしそうに笑うじゃない? 背中だけだったなんてね だから わたしが照らしてあげればいい   どんなに転んだって って思ってた              どんな傷ついたって だけれども               飛び越えていくよ オレンジの背中 照らしてたのはいつでも 背中だけだったなんてね       怖がらないで                       そらさないで どんなに転んだって          わたしだって震えてるから だから どんなに傷ついたって         お願い 飛び込んでくよ オレンジの背中   ぎゅってして                        こっちを向いてね まっすぐすぎて 単純すぎて わたし クリアケースの心痛い だから お願い  ぎゅってして こっちを向いてね

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